検査科

概要

『1分でも早く検査結果を返そう』が検査科のモットーです。

検査科では患者さんの健康快復を支援する為、常に迅速で正確な検査を目指しています。
再来外来患者さんで、事前に採血指示がある場合は午前7:30から2階検査科で採血を行い、診療前検査を実施しています。データに関しましても信頼のおける検査結果を報告するべく、正確度は医師会および日本臨床検査技師会主催の検体サーベイランスに参加しチェックを受け、精密度はメーカーより購入しました管理血清を-80℃の超低温フリーザに保存したものを使用し毎日2回精度管理を実施し確認しています。
それと併せまして健診センターの精度管理調査である全国労働衛生団体連合会主催検体サーベイランスにも年1回参加しています。また夜間・祝日も病院からの呼び出しに対し拘束当番が24時間体制で対応しています。
現場においては、救急医療にも即時対応できる体制を組むと同時に、患者さんの有益となる精度の高い検査を行うために、各装置機器の日常点検、保守点検などの機器管理に努め、患者さんに安心して検査を受けていただけるよう、コミュニケーションを大切に取り組んでいます。

詳細

①採血・検体検査部門

採血、生化学検査、血液検査、尿一般検査、輸血血清検査は一つの部屋で検査技師4~6名が行っています。採血は7:30~17:00まで。国家資格を有する臨床検査技師が充分な安全管理のもと実施しています。朝採血に来られました際は、1階自動再来受付機で受付を済ませ案内票を持って2階検査室までお越しください。
※受付できない場合は受付カウンターの職員にお声掛けください。

採血については採血時の注意事項をご参照ください。

生化学検査

生化学検査は全身の状態を把握するのにとても重要な検査です。各項目の結果から体の中の状態を推察していきます。採血から結果報告まで項目により前後しますが約30~40分を目安に報告しています。自動分析装置以外にも、ホルモン検査・腫瘍マーカー・感染症項目と専用機械で測定を行っています。

血液検査

血液検査では貧血や血液疾患のみならず、感染症・悪性腫瘍・肝疾患・腎疾患など全身の状態をスクリーニングする大切な検査です。主に機械で白血球・赤血球・血小板の数や大きさを調べます。また白血球は好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球に分類され、それらの数や大きさのバランスから全身の状態を推測します。
機械で判定できない細胞が出たときは臨床検査技師が血液を染色し顕微鏡下に分類を行い主治医に報告しています。 その他にも凝固・線溶系検査である、PT・APTT・Fbg・FDP・D-ダイマー・ATⅢの測定を行っています。これらの項目は術前検査で行ったり、脳梗塞や心房細動などの抗凝固療法、ヘパリン治療の指標として用います。

検査の項目についてはこちらをご参照ください。

一般検査

一般検査では主に尿検査、糞便検査を行っています。尿中に含まれる細胞の数や種類によってある程度疾患の推測が出来ます。 分析装置にかけるだけでなく臨床側より依頼があれば検査技師が顕微鏡で細胞の形をみたり数をカウントして報告しています。
また病理に所属する細胞検査士と連携し悪性な細胞などが見つかれば追加検査を依頼する事もあります。
その他にも内視鏡から出る腸洗浄液の鏡検、糞便を用いたピロリ菌検査、髄液検査、精液検査など幅広く行っています。

輸血・血清検査

輸血・血清検査では輸血に関する検査業務と、体の中で起こる抗原抗体反応を調べる血清検査業務の二つがあります。輸血業務ではABO式・Rh式血液型の検査や、血液センターより供給される輸血用血液製剤と患者さんの血液の適合性を確認するクロスマッチ試験などを行います。 
また当院では副作用や感染症の危険性の少ない自己血輸血も行い、検査室で保存管理しています。
血清検査ではインフルエンザや溶連菌の感染の有無を調べたり、妊婦健診としてHIVの簡易テストやHTLV1(成人性Tリンパ性白血病ウイルス)の検査など幅広い検査を行っております。

②生理検査部門

生理検査では心電図検査・肺機能検査・超音波(エコー)検査・聴力検査をメインに4~6名の検査技師が日々業務にあたっています。生理検査は患者さんに接して行う検査ですので、患者さんに気持ち良く検査を受けていただけるよう日々努力しています。時間内の心電図検査は女性の検査技師が担当致します。
また生理検査の受付は8:30~17:00までとなっています。

生理検査一般

【循環器系(心臓)検査】

心臓は収縮を繰り返し、全身に血液を送る大変重要な臓器の1つです。収縮運動は電気信号により行われています。
その電気信号を波形としてとらえる検査が心電図検査になります。心筋梗塞などにおける心筋異常の有無や不整脈の検出などを目的としています。検査は非観血的に行われ痛みなどはありません。約5~10分程度で検査は終わります。
心電図検査にはその他にも運動直後の心電図変化をみる負荷心電図、24時間心電図を記録するホルター心電図があります。その他循環器系検査では血管の詰り具合や硬さを簡易的に調べる血圧脈波(ABI/PWV)検査なども行っています。

【呼吸器系(肺)検査】

人は呼吸をして酸素を取り込み、二酸化炭素を体外に排出します。それを行っている臓器が肺になります。
その肺の大きさ(容量)や空気の通り道である気管(気管支)に異常が無いか調べるのが肺機能検査です。主に気管支喘息などの呼吸器疾患の方、また全身麻酔を使った手術の前検査として行います。
この検査は患者さんのご協力が不可欠です。少ししんどい検査になりますので無理のない範囲でご協力をお願いします。その他当院ではFRC、DLCO、気道可逆試験、睡眠中SPO2検査、6分間歩行テスト、FeNO(一酸化窒素濃度)検査なども行っています。

【脳・神経系検査】

こちらの検査ではてんかんや意識障害など脳に関する異常を調べる脳波検査を行っています。小児脳波と成人脳波を誘導を変えて記録し、賊活(開閉眼・光刺激・過呼吸・睡眠など)を行っています。

【その他の検査】

糖尿病性神経障害の検査であるアキレス腱反射・タッチテスト・振動撹検査、骨の密度を調べる骨密度検査があります。

超音波(エコー)検査

超音波(エコー)検査は女性の検査技師5名が交代で検査を行っています。またそのうち2名は消化器領域の認定資格を有しています。超音波検査では専用のプローブを体表に当てそこから出る超音波の反射を画像として映し出します。
痛みや副作用もなく安心して受けていただくことの出来る検査です。
当院の超音波検査室では腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・脾臓・腎臓など)を中心に、甲状腺・心臓・頸動脈などの検査も行っています。当院では病院の検査と並行し健診センターの超音波検査も行っており、月に延べ600~700件の検査を行っております。
検査時間は15~20分程度ですが、検査内容により30分程度かかる場合もございます。 腹部超音波検査の場合ご飯を食べた後はガスなどの影響により充分な検査が出来ない場合がございます。
検査の前は絶食でお願いします。
詳しくは主治医または検査技師にお尋ねください。

耳鼻科領域検査

耳鼻科検査では技師4名が交代で検査を行っています。主に行っているのは聴力検査で耳の聞こえ具合を調べます。
聴力検査の他に鼓膜の動き(状態)をみるティンパノメトリー検査や、顔面神経麻痺の予後を調べる顔面誘発筋電図、脳波を用いて聴力を調べる聴性脳幹反応検査(ABR)、新生児聴力検査(AABR)なども行っています。

その他の検査

睡眠ポリグラフィーを行い、睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者さんに対して終夜睡眠ポリグラフィー(PSG)を行い精査し、診断・治療まで当院で行うことが可能です。
また、温度眼振検査(カロリック検査)を行っています。めまいの人に行う検査で医師の立ち会いのもとで行う検査であり、安心して受けられる検査です。

③病理検査部門

病理検査では患者さんから採取された組織や細胞を観察し、病気の種類や進行具合を検査しています。
病理検査室には2~3名の検査技師が勤務しており、内3名が細胞検査士の資格を有しています。
また週に2回(月・木)高知大学医学部附属病院より病理医の先生が交代で来られ、診断にあたっています。
その他にも術中迅速診断や穿刺吸引細胞診も行っています。これらの検査結果をもとに主治医が治療方針などを決定しています。

組織検査

組織検査では手術や内視鏡で切除・摘出された組織の一部を切り取り、その材料を肉眼的・顕微鏡的にみることで病気の有無を確認します。癌などの悪性腫瘍の場合はすべて取れているか、転移はないかを調べます。
また当院で行っていない検査に関しては高知大学医学部附属病院と提携し、検査の依頼をしています。

細胞検査

細胞検査は尿や喀痰などの材料をプレパラートに取り、顕微鏡で病気を探す検査です。細胞を観察し、良性か悪性かを診断します。組織検査に比べ、患者さんに与える身体的負担が少ないことが特徴です。
当院の健診センターで行われている婦人科、肺がん検診の検査としても行われています。

病理解剖

不幸にも入院中にお亡くなりになられました患者さんの亡くなられた原因(死因)を確認し、病気の成り立ち(病因)を解明するために行われます。
詳細は【病理解剖について】をご参照ください。

④微生物検査部門

微生物検査部門では検査技師が1~2名の交代制で検査を行っています。

主な業務内容

1.病原性のある微生物の分離培養検査

患者さんから提出された尿、喀痰などの検体をそれぞれの微生物に適した処理・染色をして顕微鏡下で観察し、どのような菌がいるのか主治医に報告しています。それに加えて検体を培地に塗り、菌を発育させます。

2.同定・薬剤感受性検査

前日に培地に塗った検体から菌の発育状態を観察し、病原性がある菌がいないか探します。また病原性のある菌がどのような名前の微生物なのか、耐性菌でないかを調べ(同定)、どのような抗生剤が効くのかを検査します(薬剤感受性検査)。

3.院内感染対策としての役割

院内感染対策として、患者さんが持っている耐性菌の報告や、手術後の感染がないかどうかの確認、病棟内や手術室の環境の調査、適切に患者さんのケアが行えているかの院内ラウンドなどにも参加しチーム医療に貢献しています。

スタッフ

検査科 取得資格一覧

  • 細胞検査士 2名
  • 国際細胞検査士 1名
  • 超音波検査士(消化器領域) 2名
  • 輸血認定士 1名
  • 中級バイオ技術認定 1名
  • 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者技能講習修了 1名
  • 有機溶剤作業主任者技能講習修了 1名
  • 緊急臨床検査士 2名
  • 健康食品管理士 2名
  • 聴力測定技術講習修了者 1名
  • 初級システムアドミニストレータ 1名
  • 心電図認定技師(不整脈学会・日臨技) 1名