院長あいさつ

JA高知病院院長

都築 英雄

 2019年4月1日に谷木利勝前院長の後任として、JA高知病院第12代目院長を拝命しました都築英雄です。責任の重さに身の引き締まる思いです。

 私は土佐山田町の出身で、出身高校は高知高校です。昭和62年3月に徳島大学を卒業しました。卒業後同大学第二外科に入局し、徳島大学病院にて研修後、昭和63年4月から2年間当時の高知県農協総合病院外科で外科医としての基礎を学びました。その後徳島や高知の病院に勤務し、平成26年4月からJA高知病院外科に勤務しています。

 当院は昭和6年「香長病院」として旧野田村(現在の南国市野田)に開設しました。昭和46年に「高知県農協総合病院」と名称を変更して南国市大そねに移転し、農協病院として親しまれました。その後、平成14年には「JA高知病院」と再度名称変更し、現在の南国市明見に移転しました。現存する厚生連病院の中ではもっとも古い歴史を持っています。

 現在ベッド数178床(一般120床、地域包括ケア58床)、常勤医は21名です。 当院の基本理念は「医療の安全を保障し、質を高め、心のこもったサービスを提供して、JA組合員をはじめ地域の皆さまに選ばれる病院であり続ける」ことです。職員は当院を受診してくださる患者の皆さまがいるからこそ存続できることを認識し、感謝の気持ちを忘れることなく、日々の診療にあたっております。

 昭和から平成へ、そして令和へ時代は移り、医療を取り巻く環境も大きく変わりました。高齢化社会では病気の治療だけでなく、生活支援も行わなければ医療が成り立たなくなってきています。当院には「JA高知健診センター」、別棟に「介護老人保健施設JAいなほ(通所定員50人、入所定員80人)」、老健施設内に「居宅介護支援事業所JAみのり」があります。これらをフルに活用し、医療・保健・介護が一体となった運営を地域の皆さま方とともに進めていきたいと思います。

 南海大地震をはじめ自然災害対策もきわめて重要です。当院は災害拠点病院に指定されており、日頃から訓練を行い、災害時においても必要最低限の機能を維持できるように備えています。さらにDMAT(災害派遣医療チーム)を組織し、活動しています。

 昨今の医師不足は深刻です。各都道府県に医学部の設置はされましたが、地方に医師は定着していません。このような中で地域の基幹病院としての機能を守るには、大学病院や地域の様々な病院の先生との相互理解は不可欠と考えます。また地域連携室が中心となり、他施設と患者さんの情報を共有し、退院や転院がスムーズに運ぶように橋渡しを行っております。今後も地域の病院、診療所や施設の方との交流を通して協力体制を強化してまいります。

 病院の経営も重要な課題です。病院の使命は医療サービスを通して、患者さんをはじめとする皆さまに喜んでいただくことと考えています。そして同時に利益を生み出さなければ病院は立ち行かなくなります。利益は病院存続の条件といえます。患者さんの変化するニーズに迅速に対応し、収益の改善にも取り組んでまいります。

 JA高知病院が良質の医療を提供し当院を支持していただくためには優秀なスタッフの確保と教育が欠かせません。そのために働きがいがあり、働きやすい職場環境を確立し、優秀な人材を育ててまいります。

 微力ながら、努力精進する所存でございますので、引き続き皆さま方のご指導、ご鞭撻をお願いして、就任のご挨拶とさせていただきます。

(平成31年4月)